備概要

 海兵隊の装備は基本的には陸軍歩兵部隊―鍋の国でいうと特殊部隊員、追跡者部隊等がそれにあたる―のものを踏襲し、さらに強化を加えて装備した。
歩兵銃、迫撃砲、榴弾砲などの火力装備、装甲車両や自走砲の装備などである。

 また、独自に輸送手段を持つことも海兵隊の特徴としてあげねばならないだろう。
海兵隊は空軍や海軍の他部隊とは別に独自で輸送船や航空機を保有した。
これらは主に必要に応じて緊急展開や上陸作戦を行うために使用され、海上の輸送にはタマハガネが、空の移動にはキャットバスケットが主に使用された。
また、街中の渋滞に対しての対策レポートも提出され、検討されている。

 さらに、海兵隊の特色がよく出ている装備―衣類などについて記述する。
海兵隊では軍としての標準である迷彩戦闘服、また船上活動着―いわゆるセイラー服―が支給されている。
また船上活動を行うため、救命胴衣としてのライフジャケットが必須装備となっている。

 

・ライフジャケット

ミサ・とよ:ライフジャケット
 ライフジャケットとはいわゆる救命胴衣のことである。ベスト状の着衣で、海上に落下した際に着用者の体を上向きに保ち、頭を水面上に露出させるための浮力をえるパーツが配置されている。
タイプとしてはあらかじめジャケットに発泡スチロールなどが埋め込まれている固定式や、使用する際に圧縮空気で膨らませる膨張式などがある。海兵隊に配備されているのはかさばらないタイプの膨張式のもので、有事の際には胸部に取り付けられた小型のボンベを作動させ浮力を得る。
海上で目立つように黄色、戦闘服とともに着用しても目立たないオリーブカラーなど、用途に合わせていくつかのカラーパターンが存在する。
任務の性質上、長期にわたって海上を漂流する可能性もあるため、ジャケット内には携帯食料・水・小型の発信機などが備えられている。
 

・戦闘服

 海兵隊は陸上での戦闘を行うため、陸軍と同様の迷彩柄の戦闘服を着用する必要がある。
(一般に、海軍の出撃は戦艦同士の戦闘や火力支援、空母の運用などになるため、いわゆる迷彩服等は必要としない)
図示しているのは上衣のみであるが、実際にはヘルメット・上衣・弾帯・カーゴパンツ・半長靴が一揃いで一般的な任務での戦闘装備となる。
任務に応じ、これらに更に装甲増強として防弾チョッキ・増加装甲パット・強化盾を装備する。
なお、背中には身を隠す際に木の枝などを取り付けるための部位がある。

 また余談ではあるが鍋の国は南国で蒸暑いため、長時間着用しかつ長袖である戦闘服に対しての改善には余念がない。暑さによる体力消耗、不快感によるストレスが減れば減るほど戦闘可能時間が長くなるため、というのが理由のひとつである。
国の機関により通気性と防刃・防弾性のを併せ持つ素材の開発や、気化熱を利用して量を得る構造の開発など、年々改良が施されている。
もちろん、開発された素材については一般衣類にも適用できるため、民間への技術提供も行われている。
ミサ・とよ:戦闘服
 

・船上活動着

ミサ・とよ:船上活動着
 海軍としての装備品。他に作業着として水色のシャツが存在し、選択して着用することが出来る。
丈が短く襟ぐりが広いため風通しがよく、また海におちたときにもすぐ服を破り泳ぎやすくすることが出来る。
主として海軍所属の猫士や若年の訓練生が好んで着用する傾向がある。

ちなみにこの服は脇にファスナーがついており、腕を先に通してかぶるように着用するため、前ボタン式の作業着より着用が楽というひそかな利点がある。

また、レプリカは基地のお土産品としての人気商品のひとつである。
 衣服においては他にジャージ等も用意されており、海兵隊マーク入りのレプリカが基地内購買で買うことが出来る。
もちろん制服としてダブルのスーツ、シングルのスーツも用意されているが、海軍と同様のもののためここでは割愛する。正装も海軍と同様である。