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〜 海兵隊設立に当たっての一コマ 〜

 鍋の国で海兵隊を設立決定の報を受けて、小躍りした人物がいた。
当時の、田鍋 とよたろうである。

 この人物、当時より数えて約2ターンほど前から海兵隊取得の要望を出していたのであったが宇宙軍の取得やパイロット強化に押され、なかなか通らずにいた。
歩兵増強としてならば需要がありはしたのだが、そもそも海兵隊とはなんぞやというプレゼンを行っておらず、国にはなぜ海兵隊をプッシュするのかすら理解されていなかった。そのような状態では要望が通らないのも無理はない。
しかしターン13の終わりにして海兵隊が歩兵戦力であることが国に知れ、歩兵戦力増強のために海兵隊設立へ向け動き出すこととなった。

 海兵隊設立にあたり、まず鍋の技術者であるまきから協力の声が上がった。
当時の恋人であり現在の夫である石塚弘史氏が海兵隊としての能力を有していることから、教官として手伝えないかとのことであった。
人材は陸軍の特殊部隊員や追跡者部隊の者を中心に選抜を行う手筈であったが、教育を行うことができる人材は稀有であったため、ミサ藩王はこれを喜んで受け入れ、採用した。

 また、海兵隊そのものを危険視する声も上がった。藤村 早紀乃からの発言である。
鍋の国は周辺を海に囲まれており、海兵隊は海上や海辺近隣を警備する役割上、国境警備にもあたることになる。
組織として強襲揚陸艦を保有し、有事の際の任務として上陸作戦も盛り込まれていることから、それが近隣諸国への威圧とみなされないか?といった懸念であった。

 当時―現在もであるが―において外交は国の重要課題の一つである。共に和してこその共和国との考えから各国連携が進んでいたが、まだまだ政治上の問題は多い。
藤村女史は吏族尚書という立場から華族でこそなかったが、国にかかわる人間として国政には心を砕いてきた。
それだけに彼女の懸念は深刻なもので、たとえどれだけ魅力的な組織であったとしても問題のタネとなるなら設立の断念もやむなし、という強い意志を持っていた。

 しかし実際に各所に確認を行ったところ、周辺国からの悪感情はなく、むしろ歓迎されているとさえ言えた。
この情報を受けて藤村はもとより鍋の国の面々は大いに喜び、かくして公式に海兵隊の設立が決定されたのである。

兵隊とは

 鍋の国において海兵隊は、海軍の一組織とし、海上や海辺近隣の警備、また有事の際の上陸・占領作戦を主な任務とする部隊として設立された。

 そも、海兵隊は時代とともにその形態を変化させ適応してきた部隊であり、一概にこれといって定義することは難しい。
たとえば、ある人は海兵隊をさして陸軍の一部隊だと言い、また別のある人は緊急展開軍のようなものだと言うだろう。
この二つの意見はまるでばらばらのように見えるが、事実どちらも正しく、国や時代によりその形態はさまざまであったことが伺える部隊なのである。